Mapping An Invisible World

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Tickets
2007.05.22 (Tue) :
明日へのチケット

"明日へのチケット"(2005/イギリス=イタリア/109min)
エルマンノ・オルミ アッバス・キアロスタミ ケン・ローチ
カルロ・デッレ・ピアーネ ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ シルヴァーナ・ドゥ・サンティス
フィリッポ・トロジャーノ マーティン・コムストン シルヴァーナ・デ・サンティス

Rating 8/10

Introduction
エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチ。3人のパルムドール受賞監督が共同で製作したドラマ。ローマへと向かう特急列車に乗り込んださまざまな人種と階級の人々が織り成す愛と希望の物語を紡ぐ。

Review
人間の刺々しい一面や情のある優しさという多面性というのがテーマとなっている以外は自由に物語が展開されていってます。同じ列車に乗り合わせた異なる乗客の話だが、まったく違う列車に乗ってるような気分にさせてくれるほど、それぞれの監督の世界観が映し出された映像になっていて、とても楽しめました!

1話目にあたるエルマンノ・オルミ監督の作品は、回想を重ねながら大学教授の初恋のごとく愛する人への気持ちを描いたロマンティックなストーリー。短い時間で人間の心情が見事に描かれているし、渋いフランス人の俳優と素敵な女優さんの魅力が詰まっている。

2話目にあたるアッバス・キアロスタミ監督の作品は、中年のわがままで傲慢な伯母さんとその息子の話。とにかく、このおばさんがやかましく怒鳴り散らし、彼女の息子や他の乗客に迷惑をかけていく。誰が見てもいつも悪いのは伯母さんに見えてもまんざらそうでもなかったり、彼女の息子がそのわがままに付き合いきれなくなって逃げ出した後の伯母さんの焦りや悲しみなど、物事や人の2面性が描かれている。そして、女の子が伯母さんと息子がいる個室を覗いたときに、そのガラスに映り流れゆく瑞々しい緑が美しく、車内という限られた場所でこういう映像も撮れるのかと驚いた。色彩の使いかたが1本目の話とまったく違うね。

3話目にあたるケン・ローチ監督の作品は、スコットランドからセルティック対ローマのチャンピオンズリークを観に来た3人の熱狂的なサッカーファンが中心の話。アルバニア難民の家族との出会い、難民問題ことはわからないし、自分たちのようなサッカー好きのスーパーの店員が何をできるのか苦悩し、葛藤する。この列車で出会った見ず知らずの家族だが、目の前で苦しむ人を見捨てられるのだろうか?自分たちには何ができるのだろうか・・・。他の作品に比べドラマやメッセージ性の強い作品で、ラストも希望に溢れていて、心温まる。
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