Mapping An Invisible World

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LIFE AND DEBT
2007.01.29 (Mon) :
jamaicanosinjitsu
"ジャマイカ楽園の真実 Life+Debt"
(2005/アメリカ/86min)ステファニー・ブラック
Rating 8/10

Introduction
カリブの楽園ジャマイカには、多くの観光客が訪れる。美しい景色とレゲエの音楽に酔いしれる。しかし、楽園の真実は明るい面だけではない。1962年、イギリスから独立したジャマイカは、IMFと世界銀行から経済立て直しの為、借金をしその返済で苦しんでいる。

Review
誰かを犠牲にして、一部のものだけが豊かになる。この作品は、ジャマイカを通して、国際化が発展途上国に及ぼす影響を伝えるドキュメンタリー映画。何が“真実”かは当事者でない分わからないけど、実際に起こっている問題もあるから誰かが多くの人に伝えたいと思い作ったんだから、そこから何か感じられればいいんだよね。この後は作品で気になったとこをノート取って、まとめたもの。

『時代の流れやグローバル化する経済によって金融奴隷なったジャマイカ』

1944年第二次大戦が終結しようとしていた。連合国は戦争の終結後、再び1930年代の混乱に陥るのを避けるため設立されたのがIMFだ。その役割は短期借入ができる銀行としての機能だった。戦利者の商取引を短期支援するための基金だ。このとき同時に作られた世界銀行は、欧州の復興のためであり、そこには貧しい国々のことは視野に入れていなかった。権力を握る大国が全てを決めてしまった。利益を得るのはIMFの創設者たちだけだ。

ジャマイカのような国は独立した途端、あらゆる財政問題に直面する。経済力がないため、自力ではやっていけない。そして、オイルショックと共に財政難に陥いった。外国への支払いなどあり、まず民間の金融機関に行き、融資を相談する。民間の金融機関に断れれば、支出を抑え、更に資金操りをしないといけない。そこでIMFに相談する。

長期的な手助けが必要だが、IMFは短期間の借入しか受け入れず、さらにその資金の使い方に厳しい制約を課す。そして、輸出を拡大し、輸入を縮小するため、ジャマイカドルの通貨切り下げを望んだ。しかし、ジャマイカは食料品や燃料、教科書や薬も輸入している。だから、通貨切り下げの影響を受けるのは国民だ。その結果、国の経済は“債務”という間接的な方法で外国にコントロールされることになる。70年代に8億ドル
だった債務が、80年代には40億ドルに膨れ上がり、現在では70億ドルにまで達した。責務が増えれば増えるほど、生産力や輸出力は低下する。

しかも、アメリカなどから輸入される作物のほうが安くて品質がいいので、国内の作物は余る一方。過去は保護された市場で、輸入制限があり、国内で競いあっていた。でも、今は外国産と競うことになる。

IMFはまず貿易規制の撤廃を要求する。ジャマイカが小国だから、つまり自国だけではやっていけない。世界経済に溶け込んだほうが成長すると考え、関税を引き下げて、外国製品を買いやすくするという。

1992年に政府は農業と製造業を支えるために米国開発銀行と契約を交わし5千万米ドルを借りた。借入の条件は、国内産業の援助制度の廃止と輸入規制の撤廃だった。貿易規制の緩和

生活の支えとなるバナナ

アフリカ・カリブ海・太平洋諸国(ACP)と欧州連合は、過去に苦しんだ旧植民地に対して経済的な支援をするよう特恵措置が施するロメ協定を結んだ。バナナに関しては、欧州に無関税の保証された市場がある。アメリカはバナナを生産しないが、アメリカにあるチキータやドール、デルモンテといったバナナ会社がアメリカ政府に訴え、そしてWTO(世界貿易機関)を通じて圧力をかけた。この特別恵置がWTOの規約に反するという。チキータやドール、そしてデルモンテの世界シェアは95%もあるにも関わらず、100%を求めた結果、アフリカ・カリブ海・太平洋諸国(ACP)などに住む人々の生活を脅かした。

これの大企業のバナナはラテンアメリカ産で、労働者は日給1米ドルで働かされているという。労働者がストライキを起こすこともあるが、組合もなく農園主の言うがままとなっている。

ジャマイカのバナナの生産コストは南米より高い。だから、南米の値段にかなうわけない。WTO(世界貿易機関)のせいでバナナ産業の未来が不確定なため、銀行も投資家も誰も振り向かなくなり、あるバナナ畑では労働者が1/10になった。今までバナナを生産する人たちは車も買えたし、家も買え裕福な生活ができたが今はそうではない。

“奴隷ゾーン”と化す“フリーゾーン”

米国のカリブ開発構想の一環で1980年代にできた特別区“フリーゾーン”という単純労働を基盤とした雇用制作。カリブ開発銀行と世界銀行が建設費を融資した。政府はその負債を今も返済続けている。

“フリーゾーン”では、ジャマイカの素材を一切使わないで、100%米国製の材料をジャマイカで加工している。ゾーン内では、トミー・ヒルフィガー、ブルックス・ブラザーズ、リチャードやマーク・アレキサンダーの商品を扱う。届く品物は全て特別なゲートを通過し、ゾーン内で加工され再び船に乗せられるので、まったく国内に入ることはない。ジャマイカの国にあるものだが、全く個別に隔離されたものである。だから、工場に国の規定、例えば税金や規制も課せられることはない。

労働者にはノルマが与えられ、それが出来なければ無給になるなど相当なプレッシャーがある。給料は週30米ドルぐらいで、米国ではありえない賃金になっている。しかも、給料から教育税、社会保険、住宅財形、健康保険などが引かれ、企業の懐に行っている。組合を作ったり、自由に話したり、食べたり、トイレに行くことすら禁止されている。ジャマイカ人の労働者がクビになっていく代わりに中国人が来て、待遇は現地の人よりいいという。国内の失業対策だったはずが、現地人にはスキルがないという理由からアジアから大量に労働者が連れて来られている。低賃金の仕事はより賃金の安い地域に流れる。工場は閉鎖し、1万8000人が職を失った。政府はIMFなどの融資で工場を建設し、その負債を今も返済し続けている。

Trailer

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