Mapping An Invisible World

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All the Invisible Children
2008.02.23 (Sat) :
All the Invisible Children
"それでも生きる子供たちへ"(2006/フランス・イタリア/116min)
メディ・カレフ エミール・クストリッツァ スパイク・リー カティア・ルンド
ジョーダン・スコット リドリー・スコット ステファノ・ヴィネルッソ ジョン・ウー

Rating 8/10

"All grown-ups were once children. Although few of them remember it."
by Antoine De Saint Exupery 『The Little Prince』




Introduction
“世界中の子供たちの窮状を救うため”というイタリアの女優マリア・グラツィア・クチノッタの呼びかけにユニセフと国連世界食糧計画が賛同、7ヵ国から7組8人の映画監督が参加し実現した社会派オムニバス・ドラマ。エミール・クストリッツァ、スパイク・リー、ジョン・ウーら世界的監督たちが、それぞれの国の子供たちの過酷な現実を独自の視点で描き出す。

Review
7作あるうちでもっとも印象的だったのが、スコット親子の作品『Jonathan』。戦場カメラマンが精神異常をきたし、子供のころに戻り回想する物語。少しこの映画の趣旨とは異なるけど、魔法がかかったような子供たちの自由な世界の描き方や空気感、自然の撮り方など、とても好みのものだった。

その他には、アメリカのHIVや麻薬によって崩壊した家族模様やそのような家庭環境で育った子供の苦しみを鮮明に描いたスパイク・リーの『Jesus Children of America』。そして、ブラジル・サンパウロで、街に捨てられている段ボール、缶や釘などを集めて工場に売り生きている子どもを描いた、カティア・ルンドの『Bilu & João』。この2作は、私が知らない事実や、子供たちの苦しみ、そしてどんな環境でも強く生きていく希望を感じられる作品でよかった。

ラストを飾ったジョン・ウーの『Song Song & Little Cat』は感動したけど、あまりに演出がいきすぎてて、本当残念。それも、日本のパッケージには可愛い桑桑だけが写ってるけど、なんかとても違和感を感じる。顔に泥がついて捨て子の小猫と裕福な家庭で育った桑桑の2人が主役なはずなのに、なぜ差別するのだろうか。それに、オムニバス作品だから、海外のパッケージのようにすべての作品に出てくる子供を載せるべきだよね。

それぞれ作品に個性があり、そこからいろいろ考えさせられる題材がちりばめられおり、多くの人に見てもらいたい映画です。大人になっていくにつれいろんなことを見てしまい怖がりになっていく。言い訳ばかりで前に進めない。でも、この映画に出てくる子供たちのように、どんな高い壁もその先を真っ直ぐ見つめ乗り越えていきたい。


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Death of a President
2008.02.23 (Sat) :
Death Of The President
"大統領暗殺"(2006/イギリス/93min)ガブリエル・レンジ
ヘンド・アヨウブ ブライアン・ボーランド ベッキー・アン・ベイカー マイケル・ライリー・パーク
ロバート・マンジャルディ ジョージ・W. ブッシュ ディック・チェイニー

Rating 6/10



Introduction
2007年10月19日、ジョージ・W・ブッシュ大統領が演説のためシカゴに降り立った。抗議団体で溢れかえる沿道、デモ隊と警官隊の衝突を横目で見ながら、大統領を乗せたリムジンはホテルに到着。演説を無事終え、車に乗り込む瞬間、どこからともなく銃弾が発射された。狙撃された大統領は病院へ運ばれ、メディアは一斉に臨時ニュースを放映する。そして…、手術の甲斐なく、大統領は死去、すぐに警察とFBIは容疑者探しに入るが…。

Review
まず、よく現役の大統領を題材にし、それも暗殺されるというストーリーで作れたなと思った。フェイク・ドキュメンタリーだとしても、実際の映像や関係者のインタビューを織り交ぜていて、よくできてるなって驚いた。

他の映画でも描かれていたけど、9.11以来アメリカ国民はイスラム系やアルカイダの関係者に対して疑念や嫌悪感を抱いている。ブッシュ大統領が暗殺されたという一報が入り、多くの人の頭に同じような犯人像が浮かんだ。白人でもなく、黒人でも、ヒスパニックやアジア人ではなく、テロ以降国家が戦い続けているイスラム系であった。そうでなくてはならなかった・・・。しかし、テロとの戦いを続ける大統領を恨むのは、祖国を破壊される人たちだけでなく、中東に派遣され終りのない戦いで毎日死に直面している米兵やその家族たちでもあった。

こういった9.11以来のアメリカの状況を簡潔に伝えることを優先したためか、ストーリー自体に無茶があったのか、大統領暗殺後は一気に失速した。もっと現実で起こりうると感じられるシナリオが必要なのかもしれない。


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Knockin' on Heaven's Door
2008.02.12 (Tue) :
Knockin' on Heaven's Door
"ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア"(1997/ドイツ/95min)トーマス・ヤーン
ティル・シュヴァイガー ヤン・ヨーゼフ・リーファース モーリッツ・ブライプトロイ ルトガー・ハウアー

Rating 7/10



Introduction
余命わずかと宣告され、たまたま末期病棟の同室に入院させられたマーチンとルディ。二人は死ぬ前に海を見るために病棟を抜け出し、ベンツを盗んで最後の冒険へと出発した。その車がギャングのもので、中に大金が積まれていたことも知らずに……。道中、残り少ない命の彼らに怖いものなどなく、犯罪を繰り返し、ギャングのみならず、警察からも追われる身になるのだが……。

Review
「天国ではみんな海の話をするんだぜ」
海を見ずに死ぬ!?なら、最後に一緒に海を見に行こうぜ。

死をテーマにしているけど、ユーモアがあり軽快で心地の良い映画。
シリアスな映画に疲れたときにでも、見るといいと思います。とにかく、わかりやすく、ボーっと見れる。
個人的には同じく死に間際の友達とサーフィンするため病院飛び出し海目指すロードムービー「オーシャン・トリブ」のほうが好みかな。


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Welcome to Sarajevo
2008.02.11 (Mon) :
Welcome To Sarajevo
"ウェルカム・トゥ・サラエボ"(1997/イギリス/103min)マイケル・ウィンターボトム
スティーブン・ディレーン ウディ・ハレルソン マリサ・トメイ ケリー・フォックス エミラ・ヌシェヴィッチ

Rating 7.5/10



Introduction
戦火のサラエボを訪れたイギリス人ジャーナリストが見た悲惨な現実を描く社会派ドラマ。サラエボでは、毎日のように銃と砲撃の音がいたるところに響き渡っていた。スクープをものにしようとしていたイギリス人ジャーナリストのマイケルとアメリカ人のフリンが、この激戦地にやってきた。彼らは前線にある孤児院を取材する。マイケルは、そこで出会ったエミラという少女と心を交わすが、厳しい現実が彼を襲う。

Review
マイケル・ウィンターボトム監督の作品はこれで4本目です。
この監督の映画は題材が良く、その現場にいたかのような映像の見せ方がおもしろい。
この作品のあとに出た作品のほうが、時間軸が明白だけど、この作品はちょっとそこがわかりにくいのと、それぞれのエピソードが雑で、今回の題材だったら、もっと孤児との関係を濃密に描いてほしかったかも。

まず私はサラエボで起きた戦争のことを詳しく知らなかったので、とても勉強になりました。宗教間の対立、国連と戦争、戦争下の孤児、そしてジャーナリズム活動など、これをきっかけに掘り下げて考えてみたい。

この作品には捕虜され骨が肌から浮き出るほどやせ細った人や血まみれで倒れた人々など数々のショッキングな映像が挿入されている。しかし、私にとってはバスからムスリムと思われる子供だけ選び出し、捕虜にしていくシーンがそれ以上に衝撃的だった。死と隣合わせの生活を送る孤児たちがやっと救われたかと思った矢先、なんで無関係の子供たちまで徹底して迫害するのだろうか・・・。私には選ばれた子供とバスに残った子供のちがいがわかりません。今もなお、戦争や民族間の対立において、子供たちが傷つけられているのが、なによりも心を痛めます。


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